第3回岡山理科大市民公開講座DVD視聴会
2021年2月12日 19時50分
2月12日(金)上記の視聴会を開催しました。今回は岡山理科大学獣医学部講師の小林忠資先生による「多民族国家マレーシアの教育」という内容でした。1年生と2年生文系の生徒を中心に14名が視聴しました。来月の視聴会が、今年度最後になります。興味のある生徒の皆さんは、是非参加してください。
以下、今回の参加生徒の感想より。
・私ははじめマレーシアについて地理的なことしか理解しておらず、詳しいことは分からなかったけれど、このDVDを視聴して多民族国家であるマレーシアの歴史・教育制度などを詳しく知ることができた。日本では公用語や教授言語も日本語であり、それが当たり前だと思っていたが、華人やインド系の人々もいるマレーシアなどの多民族国家では、それが一致するわけではなく、それぞれの言語に重点を置いた学校があると知り驚いた。独立記念日のCMを見て、様々な人種の方がいても、一つの国として助け合い、仲良くつながっていることを感じた。
・マレーシアという国が様々な人種や宗教を重んじる国だということをあまり知らなかったので、とても驚いた。そんな国だからこそ、マレー語という独自の言語を大切にしていきたいと考えていて、教育にも必要とされているのだと思った。日本人の私たちも英語を一生懸命勉強しているが、それができればよいということではないのだと改めて思った。国語の勉強をするたびに、今まで知らなかった言葉と出合って、とても興味深いなと感じるように、マレー語を学習するにあたっても、英語にはない独特のニュアンスや意味があって、より社会に貢献できる人材を育てていくことに繋がるのだと思った。
・今回私が特に印象に残ったのは、マレーシアの教育における理数科目英語化の失敗についてです。日本においても小中学校の英語化について、度々話題になります。確かに、英語が上手く使えたら、社会生活で便利になることもありますが、あくまでも母国語が一番大切で、最優先されるべきものだと感じました。マレーシアの失敗は、日本における英語教育の問題点と通じるところがあるのではないかと思いました。今回の講座を通して、他国の教育について知り、学ぶことで、自国の新たな教育の問題点や改善点、逆に良いところが発見でき、さらに考えを広げていくことができると感じました。